COVID-19パンデミック後のワクチン接種意向の低下要因:全国パネル調査からの知見Contributing factors to reversed willingness to vaccinate after the COVID-19 pandemic: Insights from a national panel survey
村上道夫教授、山縣芽生連携研究員、三浦麻子教授らの研究成果が公開されました。
研究のポイント
- 2020年1月末から2024年3月まで継続して収集したパネル調査データにもとづいてコロナワクチン接種意向の変化とそれに関連する要因を分析した
- コロナワクチン接種の希望者は、2022年9月の51.0%から2024年3月には19.9%へと大きく減少した
- 2022年9月時点では、女性、若年層、コロナへの関心や恐怖感が低い人、政府の政策に反対する人ほど、ワクチン接種を希望しない傾向が見られた
- 2024年3月には、特に女性、若年層、コロナへの恐怖感が低い人において、さらに接種希望が減少した。加えて、家族に感染経験がある人も、接種を希望しない傾向が見られた
- ワクチン接種率の変化を踏まえて、ワクチンの供給と需要のバランスを適切に調整することは、資源の無駄を防ぐ上で重要である。本研究は、こうした変化に影響を与える要因を明らかにした点において、意義がある
Title
Contributing factors to reversed willingness to vaccinate after the COVID-19 pandemic: Insights from a national panel survey
Authors
Koh Oikawa, Michio Murakami, Sae Ochi, Mei Yamagata, Asako Miura
Journal
Published online in Vaccine, Volume 67, on October 17, 2025