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2025.05.21
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コンゴ民主共和国およびウガンダにおけるエボラ出血熱の流行について

大阪健康安全基盤研究所
大阪公立大学大阪国際感染症研究センター(OIRCID)
大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)
2026年5月20日時点情報

本記事の内容は国内外の保健機関や研究機関が公表した情報(2026年5月20日時点)に基づいています。事例は現在も調査中であり、本記事の内容よりも各関係機関の公表情報が更新されている可能性がありますので最新の情報をご確認ください。


エボラ出血熱は、エボラウイルス*を病原体とする感染症です。致命率が高く、血液や体液との接触による接触感染が主な感染経路とされています。*エボラウイルスはフィロウイルス科オルソエボラウイルス属に属する1本鎖RNAウイルスであり、ザイール、スーダン、ブンティブギョ、タイフォレスト、レストン、ボンバリの6種に分類されています。

コンゴ民主共和国(DRC)およびウガンダにおけるブンティブギョウイルスによるエボラ出血熱の流行を受け、5月17日には世界保健機関(WHO)は公衆衛生上の緊急事態(PHEIC:Public Health Emergency of International Concern)を宣言しました。一方で、パンデミック緊急事態には該当しないとしています。

2026年5月18日時点において、国立健康危機管理研究機構(JIHS)は、公表時点で得られる情報からは、「日本での輸入症例の発生や、日本国内での伝播の可能性は低く、日本の一般市民が感染する蓋然性は低い」と評価しています。

引き続き、大阪におけるリスク評価のため、大阪健康安全基盤研究所、大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)および大阪公立大学大阪国際感染症研究センター(OIRCID)で連携し、動向を注視します。

関連情報(PHEICおよびパンデミック緊急事態とは)

PHEICとは、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と訳され、WHOが疾病の国際的なまん延を予防することを目的として定めた国際保健規則(IHR:International Health Regulations)において、「疾病の国際的拡大により他国に公衆衛生リスクをもたらすと認められ、潜在的に国際的対策の調整が必要な異常事態」と定義されています。

直近では、2024年8月14日に、アフリカを中心としたエムポックス流行に対してPHEICが宣言されています(エムポックスの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言について|大阪府感染症情報センター)。

パンデミック緊急事態とは、PHEICのうち、感染症によって引き起こされるものであって、

  1. 複数の国への及び複数の国における広範囲にわたる地理的まん延のリスクが高いもの
  2. それらの国の保健制度の対応能力を超えている又は超えるリスクが高いもの
  3. 社会的又は経済的に重大な混乱(国際交通及び国際取引の混乱を含む。)を引き起こしている又は引き起こすリスクが高いもの
  4. 政府全体及び社会全体のアプローチによる迅速で衡平な、かつ、強化された協調的な国際的行動を必要とするもの

の全てに該当するものと定義することが、2024年に新たに規定されました。

参考情報

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