COVID-19の蔓延に対する行動制限の効果【佐々木 健志特任准教授、池田 陽一教授、(兼)中野 貴志教授】
研究成果の概要
COVID-19の感染拡大に対する有効な対策として人と人との接触を減らす行動制限が考えられます。この様な対策がどの程度有効であったかを見積もるために、リンク切れモデルを使って、実際に行われた対策ごとのリンク切れ確率と感染規模を見積もり、議論を行いました。結果として、プライバシー侵害の問題はありますが、住民の健康状態を監視し、管理対象者への行動制限や厳密な隔離を行うことで感染の拡大を抑制できることが分かりました。また、上記の様な監視と隔離が行われている状況下では、都市封鎖を行っても効果が見えませんでした。一方で、非常に厳しい行動制限を行ってもリンク切れ確率を大きくすることは難しく、避けることの出来ない感染のリンクが存在する事が分かりました。 本研究成果は 2022年9月20日にジャーナル”Reports”に掲載されました。また、ハイライト論文に選出されました。
タイトル
COVID-19の蔓延に対する行動制限の効果
The Effects of Behavioral Restrictions on the Spread of COVID-19