CiDER Symposium

2023年1月7日(土)CiDERシンポジウム「私たちのくらしとワクチン」を開催し、グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)(大阪市)の会場には学生など約200名、オンラインでは約400名の方が参加されました。多数のご参加ありがとうございました。 今回は、様々な立場から、新型コロナウイルス、HPV、風しん等の感染症に関するワクチンの効果や評価について最新のデータを紹介し、日本におけるワクチン接種の課題についてディスカッションしました。



開会挨拶として、西尾章治郎総長が「現在及び将来の感染症の脅威に対抗するため、阪大では研究・教育とともに、市民リテラシー向上に資する科学情報発信、政策提言にも努めています。本日は、市民の皆様と直接対話できる貴重な場であり、皆様のこれからの暮らしについて大学と一緒に考える機会となることを願っています」と述べました。続いて、米国のバーニー・グラハム・モアハウス大学シニアアドバイザーから、来賓としてビデオメッセージを寄せていただきました。
(写真:左から西尾章治郎総長、バーニー・グラハム教授)

第1部では、松浦善治・CiDER拠点長が座長を務め、岡部信彦・川崎市健康安全研究所長・新型コロナウイルス感染症対策分科会委員が「これまでの新型コロナウイルス感染症対策について」、宮坂昌之・大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授が「感染症ワクチンの効用と改善点」と題してそれぞれご講演くださいました。米国エモリー大学ロリンス公衆衛生大学院疫学者の塩田佳代子先生はWEB出演で「ワクチンの効果評価~何人の人が病気にならずに済んだのか?~」についてお話しくださいました。
(写真:左から岡部信彦研究所長、宮坂昌之招へい教授、塩田佳代子先生)

第2部のパネルディスカッションでは、「どうするワクチン接種??」をテーマに、まず、忽那賢志・医学系研究科感染制御学教授が「新型コロナウイルスワクチンのこれから」、佐々木周作・CiDER特任准教授(常勤)が「新型コロナウイルスワクチンに人々はどう対応したか」、八木麻未・医学系研究科産科学婦人科学特任助教(常勤)が「HPVワクチン接種の影響」、大竹文雄・CiDER特任教授(常勤)が「中高年男性と風疹抗体検査・ワクチン接種」と題し、それぞれショートレクチャーを行いました。続いて大竹特任教授(常勤)がファシリテーターを務め、総合司会の西靖・毎日放送アナウンサーも加わった計5人で、新型コロナはもちろんのこと、子宮頸がん、風疹など幅広い分野にわたり、医学や行動経済学の多角的な視点から議論が広げられました。


プログラム

詳 細【PDF】

開会挨拶 西尾 章治郎(大阪大学総長 )
〈ビデオメッセージ〉
来賓挨拶 バーニー・グラハム(モアハウス大学 シニアアドバイザー)

第1部

【講演】 座長:松浦 善治(感染症総合教育研究拠点 拠点長)

「これまでの新型コロナウイルス感染症対策について」
岡部 信彦(川崎市健康安全研究所長、 新型コロナウイルス感染症対策分科会委員)

「感染症ワクチンの効用と改善点」
宮坂 昌之(大阪大学免疫学フロンティア研究センター 招へい教授)

「ワクチンの効果評価 ~何人の人が病気にならずに済んだのか?~」
塩田 佳代子(モリー大学ロリンス公衆衛生大学院疫学者)

第2部

テーマ:どうするワクチン接種??
ファシリテータ: 大竹 文雄(感染症総合教育研究拠点 特任教授)

【ショートレクチャー】
・「新型コロナウイルスワクチンのこれから」
忽那 賢志(医学系研究科感染制御学 教授)
・「新型コロナウイルスワクチンに人々はどう対応したか」
佐々木 周作(感染症総合教育研究拠点 特任准教授)
・「HPV ワクチン接種の影響」
八木 麻未(医学系研究科産科学婦人科学 特任助教)
・「中高年男性と風疹抗体検査・ワクチン接種」
大竹 文雄(感染症総合教育研究拠点 特任教授)

【パネルディスカッション】
忽那 賢志、佐々木 周作、八木 麻未、大竹 文雄、西 靖

閉会挨拶 金田 安史(統括理事)
司会 西 靖(毎日放送アナウンサー)

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