CiDER Symposium

 2022年1月10日、グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で、大阪大学シンポジウム「COVID-19から学ぶ―大阪大学における感染症研究のミッション―」を開催しました。 2021年4月に、大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER)が設立されたことに伴うキックオフシンポジウムで、感染拡大防止を考慮してハイブリッド形式で開催し、 総計530名(現地参加150名、WEB参加380名)の方々が視聴してくださいました。



 西尾章治郎総長が開会挨拶として、「市民、行政、産業界、アカデミアが、新型ウイルスによるパンデミックから何を学び、未来へどう活かしていくべきかを、皆さまとともに考え、大学が果たすべきミッションを明確にしていきたいと思います」と述べました。 続いて金田安史 統括理事・副学長が、CiDERの理念や活動、役割について紹介しました。
(写真:左から西尾章治郎総長、金田安史 統括理事)
  


 また、「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」として、拠点の整備費を含め10年間で230億円規模の助成をしてくださる日本財団の笹川陽平会長と、2020年ノーベル生理学・医学賞受賞者であるマイケル・ホートン アルバータ大学教授からは、来賓としてビデオメッセージを寄せていただきました。
(写真:左から笹川陽平会長、マイケル・ホートン教授)


第1セッションでは、脇田隆字 国立感染症研究所長からは「ワクチン接種とともに水際対策、公衆衛生、医療体制整備などさまざまな対策が必要」との提言がなされ、第2セッションでは、松浦善治 CiDER拠点長が「ウイルス拡大の背景には人口拡大、環境破壊、都市化、動物の密漁などさまざまな要因がある。我々はウイルスとともに生きていく道を考えるべき」と語りました。  
(写真:左から脇田隆字 国立感染症研究所長、松浦善治 感染症総合教育研究拠点長)


パネルディスカッションでは、政府・自治体、産業界、アカデミアが抱える課題、さらには大阪大学やCiDERに期待される役割などについて、活発な議論が行われました。最後に、熊ノ郷淳 医学系研究科長が閉会挨拶を行い、有意義なシンポジウムの幕が閉じられました。

【 プログラム 】

詳細【PDF】

開会挨拶 西尾 章治郎 (大阪大学 総長)
拠点紹介 金田 安史 (統括理事・副学長)

【ビデオメッセージ】
・笹川 陽平(日本財団 会長)
・マイケル・ホートン(アルバータ大学 教授)

【 第1セッション 】
「日本におけるCOVID-19の現状と対策」 脇田 隆字 (国立感染症研究所長)

【 第2セッション 】
「COVID-19から学ぶウイルスとの共存」 松浦 善治 (感染症総合教育研究拠点長)

【 パネルディスカッション 】
「CiDER 3つのミッション(感染症治療予防の研究開発、医療人材育成、科学情報の
  発信)の実現に向けて」
 モデレーター:
  忽那 賢志(大学院医学系研究科 教授)
 パネラー:
 ・脇田 隆字 (国立感染症研究所長)
 ・松浦 善治(感染症総合教育研究拠点 特任教授)
 ・手代木 功 (塩野義製薬代表取締役社長)
 ・武藤 香織 (東京大学医科学研究所教授)
 ・藤井 睦子 (大阪府健康医療部長)

閉会挨拶 熊ノ郷 淳 (大学院医学系研究科長)

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