研究成果の
社会実装、
人材の育成、社会への
情報発信を
推進する強固な
プラットフォームを目指す。
大阪大学・日本財団 感染症センターは、
日本が世界に誇る建築家の安藤忠雄氏が監修し、
世界に開かれた感染症研究拠点として、
感染症に関する研究及び研究成果の社会実装、
人材の育成、社会への情報発信を推進する
強固なプラットフォームを目指します。
Design Conceptデザインコンセプト

撮影 閑野欣次
安藤 忠雄Tadao Ando
感染症総合知のハブとなる
「大阪大学に、感染症の世界的な研究拠点をつくる」—これは日本にとっても世界にとっても、大変重要な取り組みになると思いました。感染症は人類に対する大きな脅威であり、世界中一丸となって取り組むべき問題です。恐らくこれからも形を変えて、人類に挑戦してくると思われます。その対抗手段として、感染症研究は今後ますます重要性を帯びてきます。大阪大学といえば、その前身である緒方洪庵の適塾の精神を受け継ぎ、医学分野で世界的に有名です。ここに感染症に対抗する研究を行う施設ができることは、大阪から日本に、世界に向け発信していく上でも大きな意義があると考えました。
同時に、
地域格差や差別など、
一人一人の心の問題でもある。
研究棟は、風が流れるような形態とシステムを身に纏う、そんな建築を目指し検討を繰り返しました。 研究棟の形状には、楕円形を採用しました。1階の開放的なピロティを透明なガラスで囲い、人の集まるセミナールームを配置し、アクセスしやすい1階で開放的な雰囲気を醸成し、上階には高度に集約された最先端の研究環境を配することで、 世界中からの人・知見・情報がクロスする施設に相応しいデザインとなることを考えました。
感染症の問題は、世界を巻き込む人類としての問題であると同時に、地域格差や差別など、一人一人の心の問題でもあります。それらを多角的に解決する「宇宙船地球号」としての役割を意識して、デザインに反映しています。



Overview概要

ZEB READYネット・ゼロ・エネルギー・
ビル・レディの認証
大阪大学・日本財団 感染症センターは、
省エネルギーとライフサイクルコストの理想的なバランスを追求し、
ZEB Ready(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル・レディ)基準を達成しています。
- 外装デザイン
採光と強度を考慮した独創的な外壁ルーバーデザインと、遮熱・断熱効果に優れた高性能ガラスの採用により、建物外部からの熱負荷を大幅に軽減しつつ、美しさと機能性の融合を実現しています。
- 空調システム
採光と強度を考慮した独創的な外壁ルーバーデザインと、遮熱・断熱効果に優れた高性能ガラスの採用により、建物外部からの高効率空調機と散水型高効率チラーを採用。冷媒輸送時のエネルギーロスを最小限に抑え、快適な室内空間を維持しながら、大幅な省エネルギー化を実現しています。
- 長期的な環境配慮
2050年カーボンニュートラル目標を視野に入れ、長期的な省エネ効果とコスト効率を両立。建物利用状況に応じて柔軟な対応ができるようにBEMSの導入や建物及び設備のフレキシビリティを確保し、持続可能な社会の実現に貢献します。
※参考
ZEBに関する用語集 | 環境省「ZEB PORTAL - ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ゼブ)ポータル」 (env.go.jp)
https://www.env.go.jp/earth/zeb/terms/index.html
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