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大阪大学

免疫の負の側面「自己免疫疾患」を制御する

 

免疫は病原体を攻撃し、排除することで私達の体を守ります。しかし、時として免疫の矛先が私達の体(自己)に向けられ、健康が脅かされることがあります。それが関節リウマチをはじめとする自己免疫疾患という病気です。私の研究グループは、自己免疫疾患の悪化に関わるタンパク質を発見しました。今回は、我々の最新の研究成果に基づいて、この免疫の“負”の側面をどのようにコントロールすれば病気の治療に結びつけられるのか考えてみたいと思います。

 

【大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 教授】
鈴木 一博

1975年茨城県生まれ。東京大学理学部化学科卒業。東京大学大学院理学系研究科化学専攻を中退後、大阪大学医学部医学科に学士編入学し卒業。大阪大学大学院医学系研究科修了後、博士研究員としてカリフォルニア大学サンフランシスコ校に留学。2011年大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任准教授。2017年より同教授。