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大阪大学

病原性寄生虫「トキソプラズマ」が起こす感染症のサイエンス

 

新型コロナウイルスの出現によって、発展途上国のみならず先進国においても感染症が脅威であり、人々の行動様式や社会構造までも変えるインパクトを持つことは疑いようのない事実となりました。ウイルスだけではなく、細菌や真菌、そして、寄生虫も感染症を引き起こす微生物です。「トキソプラズマ」は寄生虫の一種であり、免疫不全者や臓器移植患者、初感染の妊婦に重篤なトキソプラズマ症を引き起こす病原体です。一方で、トキソプラズマは健康な人には日和見感染しかせず、世界人口の約3分の1に感染しており、既にポストパンデミックの状態になっています。
今回の講義ではトキソプラズマと宿主である人間の体内でどのようなことが起きているのか、相互のやり取りの科学をお話しします。

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■講師紹介

山本 雅裕 氏

大阪大学微生物病研究所 教授 / 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 教授 / 大阪大学 栄誉教授

1979年生まれ。2001年 東京大学理学部生物学科 卒業。2006年大阪大学大学院医学系研究科 博士課程修了。2006年大阪大学大学院医学系研究科 助手。2007年同、助教。2010年同、准教授。2012年、大阪大学微生物病研究所 独立准教授。2013年、同、教授。2018年、大阪大学栄誉教授。