阪大発
感染症情報サイト

大阪大学

コロナ禍における研究情報の発信を振り返る
―「プレスリリース」の目利きになろう―

大学や研究機関で新しいことが発見されると、学会発表や論文投稿だけでなく、マスメディアや社会に向けて情報が発信されます。この発信のことをプレスリリースと呼びます。新型コロナウイルス感染症が世界的に大きな問題であることが認知・認識されるにつれ研究も盛んになり、プレスリリースも多く出されました。一方で、タイトルやその後の報道のインパクトだけに影響を受けることなく、客観的に内容を読み解くことも重要です。本セミナーでは、コロナ禍においてプレスリリースがどのくらい、どのように世の中に出ていたかに注目しながら、情報を読み解くための基本的な手順をお話しします。


■講師紹介

井出 和希 氏

大阪大学感染症総合教育研究拠点 科学情報・公共政策部門 特任准教授/大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター) 実践研究部門 兼担

静岡県立大学大学院 薬食生命科学総合学府 博士後期課程 修了。博士(薬科学)、薬剤師。京都大学 学際融合教育研究推進センター(政策のための科学ユニットに所属(研究プロジェクトの推進に加え、政策立案人材育成に寄与;大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 薬剤疫学分野における教育・研究を担当)の後、同センターにて企画・運営に従事)、iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門を経て、2021年4月より現職。科学技術・学術政策研究所 (NISTEP) 客員研究官を兼務。目指す。

岸本 充生 氏

大阪大学データビリティフロンティア機構 教授/大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター) センター長/大阪大学感染症総合教育研究拠点 科学情報・公共政策部門 副部門長

京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。通商産業省工業技術院資源環境技術総合研究所(2001年から独立行政法人産業技術総合研究所)、東京大学公共政策大学院を経て、2017年から大阪大学データビリティフロンティア機構 教授。2020年4月から新設された社会技術共創研究センター長を兼任。共著に「基準値のからくり」講談社ブルーバックス(2014年)、編著に「リスク学事典」丸善出版(2019年)ほか。