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大阪大学

第9回
新型コロナウイルス感染症と免疫応答

ウイルスは細菌とは異なり単独では増殖できない病原体で、宿主となる生物を必要とします。一方、生物にはウイルス感染を防ぐためのメカニズムとして免疫を持っています。免疫は人間の長い歴史の中で様々なウイルスに対処できるように進化を遂げてきました。新型コロナウイルス感染症の理解にはウイルス側と免疫側の双方からの検討が必要です。本講義では、免疫がどのように新型コロナウイルスを攻撃するか、逆にウイルスがどのように免疫から逃れるかを紹介します。

【講義開始 / 19:50~】


■講師紹介

荒瀬 尚 氏

大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 副拠点長
大阪大学 微生物病研究所 教授
大阪大学 感染症総合教育研究拠点 教授(兼任)

平成2年に北海道大学医学部卒業後、同博士課程を経て平成6年より千葉大学医学部助手、平成12年より米国UCSF研究員、平成14年千葉大学医学部助教授。平成16年より大阪大学微生物病研究所助教授、平成18年同教授。平成19年大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 教授、平成31年 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 副拠点長。宿主病原体相互作用の研究に従事。日本免疫学会賞、科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞、野口英世記念医学賞を受賞。今年12月1日には、伝統ある医学賞の第58回「ベルツ賞」1等賞をウイルス感染症のテーマで受賞。