阪大発
感染症情報サイト

大阪大学

第1回
日本の高齢者の新型コロナ・ワクチン接種意向の強さ

「新規感染状況」と「接種の進捗状況」などのさまざまな要素が、日本の高齢者の新型コロナウイルスのワクチン接種に対する意向をどのように変化させるのかを行動経済学の第一人者である大竹文雄教授が解説します。大竹教授らが実施した独自の全国規模アンケート調査では、ワクチンが無料で提供された場合の接種意向と、ワクチンに対して支払って良いと考える上限の金額(支払意思額)の二つの指標により、人々がワクチン接種をどのように捉えているかが浮き彫りとなりました。感染症対策の検討にも役立つ行動経済学について学びます。

【講義開始 / 13:30~】


■講師紹介

大竹 文雄 氏

大阪大学感染症総合教育研究拠点 副拠点長・特任教授

1961年京都府生まれ。大阪大学博士(経済学)。大阪大学助手、大阪府立大学講師、大阪大学社会経済研究所教授、大阪大学大学院経済学研究科教授等を経て、2021年から現職。専門は労働経済学・行動経済学。格差問題の実態と原因を実証した著書『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』で日本学士院賞、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞などを受賞。著書に『競争と公平感』『競争社会の歩き方』『経済学は役に立ちますか?』『行動経済学の使い方』など多数。