阪大発
感染症情報サイト

大阪大学

【大阪大学・CiDERシンポジウム】
参加者からの質問
〈mRNAワクチンについて〉

質問1)ワクチンにはどのような成分が含まれていますか?

【感染症専門医】
忽那 賢志

 

mRNAワクチンでは、mRNAとそれを覆う脂質、品質を保つための成分などが含まれています。今までのワクチンとは違い、ウイルスそのものやウイルスの成分、またワクチンの効果を高めるアジュバントは含まれていません。

 

質問2)現在流行しているオミクロン株が将来、新種に変異した場合、ワクチンの開発は間に合うのでしょうか?
日本国内あるいは大阪大学において、このようなワクチンの開発は可能なのでしょうか?

 

大阪大学統括理事・副学長
金田 安史

 

大阪大学は、「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点群」に選ばれました。今後、mRNAワクチンにおいては、大阪大学で病原体の分離からmRNAの構築と製造、安全性を評価するためのヒトでの臨床試験開始から第1相の終了まで数ケ月でできるようになると思います。しかし、多くの国民に届けるためにはワクチンを医薬品として大量生産しなければなりませんが、使用される見通しがないと企業も大量生産することはリスクを恐れて二の足をふむため、国が買い取ることを保証してもらえるように訴えています。

 


【 2月17日までYoutubeでアーカイブ配信 】大阪大学・CiDERシンポジウム「私たちのくらしとワクチン」