阪大発
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大阪大学

『Preventionのためのリスクコミュニケーション、Postventionのための臨床心理学』

近年、新型コロナウイルスのパンデミックや自然災害など、私たちの「いのち」と「くらし」を脅かす様々なリスクが顕在化しています。本講座では、これらのリスクに対して、事前の備え(Prevention)と事後のケア(Postvention)という2つの観点から探究します。
前半は、リスクコミュニケーションの心理学的メカニズムについて解説します。リスクを伝える際に生じる人々の不安や恐怖について、その心理的プロセスを解説し、効果的で配慮あるリスクコミュニケーションの在り方を考えます。
後半は、実際にリスクが顕在化した際の心理的影響とそのケアについてお話していきます。実際の事例を通して、リスク発生後の心理的ダメージとそれに対する臨床心理学的アプローチの最新知見を共有します。
本講座において、専門家の知見を踏まえつつ、みなさんと共に、これからの「いのち」と「くらし」について考えていくことで、リスクと向き合い、レジリエントに生きるためのヒントを生み出していきます。

【会場のお申し込みはこちら】

https://kc-i.jp/activity/chogakko/cider2024/detail20240531.php

 

【大阪大学大学院人間科学研究科 准教授/(兼)感染症総合教育研究拠点】
平井 啓
山口県生まれ。博士(人間科学)、公認心理師。専門は健康・医療心理学、行動医学、医療行動経済学、サイコオンコロジー。著書に『医療現場の行動経済学―すれ違う医者と患者』(東洋経済新報社、2018 年、大竹文雄との共著)、『ワークシートで学ぶ問題解決療法―認知行動療法を実践的に活用したい人へ 実践のコツを教えます』(ちとせプレス、2020 年、本岡寛子との共著)など。
【大阪大学感染症総合教育研究拠点 (CiDER) 特任助教(常勤)】
八木橋 真央
東北大学経済学部 卒業。2009年、東北大学大学院経済学研究科 博士課程前期 修了。2017年 東北大学大学院医学系研究科 博士課程 修了。博士(医学)。臨床心理士、公認心理師。「心理学を用いて人々の健康と幸福に貢献する」というモットーの下、基礎・臨床研究を行っている。専門分野は、臨床心理学、心身医学、リエゾン精神医学。また、医療機器開発のための人材育成プログラムであるジャパン・バイオデザイン 第6期フェロー。これまでの経歴から、産学連携や心理学の社会実装について高い関心を持つ。